残骨灰に含まれる有価物の財源化について

地方議員は一部事務組合という複数の自治体で運営する事業を管轄する特別地方公共団体の議会議員も務めます。私は佐久広域連合と佐久水道企業団の議員も務めています。

先日、佐久広域連合の定例会で一般質問に立ちました。
取上げたのは残骨灰の活用と特別養護老人ホームの中長期計画について。

今日は残骨灰の活用について書きたいと思います。

■残骨灰とは
佐久広域連合では佐久平斎場を運営しています。
担当委員会の委員として、先日初めて訪問させて頂きましたが、最後の時間を落ち着いて過ごせる空間でした。

k※佐久平斎場HPより

斎場ではお骨を引き渡した後、灰が残ります。
実は灰の中には、金歯等の有価物が含まれます。

ここ10年ほどで、この有価物を売却し、財源化する自治体が増えました。
佐久広域連合では、火葬等業務としてすべての火葬業務の中に含まれており、委託先事業者が有価物をどのように取り扱うかは指定していません。

AIの試算では、佐久広域連合でも、年400~500万円の財源確保の機会となる可能性があります。
今回は有価物を活用し、財源確保の機会として活かすべきでは、という視点から質問し、佐久広域連合として研究を進めていくこととなりました。

例えば瑞浪市では、住民アンケートを実施し、その後残骨灰の財源化を実現しました。
そのアンケート結果をみると、そもそも灰に含まれる有価物を財源として自治体が活用している事例があることを知らない方が7割を占めました。

一方で、有価物の活用に関しては、約9割の方が肯定的でした。

出典)https://www.city.mizunami.lg.jp/kurashi/sumai/1001240/1008255.html?utm_source=chatgpt.com

残骨灰の取り扱いについては様々な形がありますので、佐久広域連合にて研究を進め、地域住民の皆様にご理解を頂ける形で、財源としての活用の機会を活かせるよう、引き続きフォローして参ります。

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以下は佐久広域連合についての基礎情報です。

■佐久広域連合の主な業務
・火葬場施設の設置及び管理に関する事務
・消防施設の設置及び管理に関する事務
・特別養護老人ホーム施設の設置及び管理に関する事務
・生活保護法による救護施設の設置及び管理に関する事務
・病院群輪番制病院運営費補助事業に関する事務
・介護認定審査会の設置及び運営に関する事務
・障害支援区分認定審査会の設置及び運営に関する事務
・成年後見支援センターの設置及び運営に関する事務
・障害者相談支援センターの設置及び運営に関する事務
など

◎WEBサイトはこちら
https://www.areasaku.or.jp/

■加盟自治体
小諸市・佐久市・南佐久郡(小海町・佐久穂町・川上村・南牧村・南相木村・北相木村)・北佐久郡(軽井沢町・御代田町・立科町)の合計で 2市5町4村=11自治体で構成されます。

定例会には各自治体の首長(市長、町長、村長)も集まります。